QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
 › なおデンタルクリニックのブログ › 歯科的な話 › 「歯が命」な職種(2)

2012年05月01日

「歯が命」な職種(2)

スポーツ選手、特に野球選手野球が歯科治療に大金をつぎ込んでいるという話、よく聞きませんか?


人間、瞬間的に力を発揮するとき、精神的につらいときや、痛みに耐えるときうわっ
歯を食いしばる方がほとんどだと思います

通常、歯を噛み締めるときの圧力は50~70kg
相撲の力士では100kg超、野球の王貞治氏は90kg超といわれています

王氏は、バットを振る瞬間に(素振りのときでも)歯を食いしばるので
現役を引退する頃には、奥歯がほとんどなくなるくらい磨り減っていたそうです

現在でも野球選手でプレイ中にガムを噛んでいるのは上下の歯で噛み合わせ易くする
→力を出し易くする、の意味でしていることだと思われます


リレハンメル オリンピックでは選手専用の診療所では内科、外科、整形外科など多岐にわたる診療科が設置されました
しかし、診療所を訪れた約半数の選手は歯科を受診しました

歯を食いしばるために、詰め物が外れたり、歯が痛んだりしたようです

この結果を踏まえ、次回の長野では歯科医師の数を他の科の倍にするよう国際オリンピック医事委員会から指示があったとのことです


ただ、この力を出すときに歯を食いしばる、というのは個人差があるようで
同時期に活躍した長嶋茂雄氏は反対に口を開けていましたびっくり

口を開ける派の方は江川卓氏をはじめ次に挙げるカール・ルイスもそうです


また、歯の咬み合わせがよくないと、本来の力を揮うことはできません
本人の持つ技術あってこそ、という前提もありますが…

カール・ルイスが1998年のソウル・オリンピックで9秒98という記録を打ち立てたとき、彼の歯には矯正用のブラケット装置がついていました

瞬発力のパワーアップと、体幹バランスの向上という目的があったといわれています

歯の咬み合わせのズレはそのまま顎の骨を支える頚椎に伝播し胸椎、腰椎へと影響が降りていきます

適切な位置に体を固定できないと、適切な力を出すことができません

現在では野球に限らずゴルフやテニスなど、あらゆる競技で歯の矯正を実施する選手が増えています


同じカテゴリー(歯科的な話)の記事
歯磨剤は…
歯磨剤は…(2012-05-09 23:08)


Posted by なおデンタルクリニック at 09:33│Comments(0)歯科的な話
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
「歯が命」な職種(2)
    コメント(0)