歯磨剤は…

なおデンタルクリニック

2012年05月09日 23:08

こんばんは、歯科助手 菅です
しばらく更新が滞ってしまったので、歯科的な話でブログの方向性を正したいと思います



さて、今日もお疲れさま、歯をみがくぞ
と、
ここで皆様はどのくらい歯磨き粉を使いますか?

歯磨き粉のCMみたいに、うにゅ~と歯ブラシいっぱいに盛りますか?
↑は間違いで、こんなに盛ったらすぐに口の中が歯磨き粉と唾液でいっぱいになってしまいます
その上、かため歯ブラシで、さらに過剰な圧力で横磨きしようものなら、
歯の根っこの方で歯茎に近い部分の、やわらかい象牙質は削れてしまいます



極論を言ってしまうと、
むし歯や歯周病の予防を目的とするならば、歯磨剤は使わなくてもいいのです、いらないです
物理的に歯垢や歯石を除去することが何よりだからです

ただ、着色汚れやバイオフィルムの除去についてはフッ素入りの歯磨剤を使用することは有効です


歯をみがいているのに、むし歯または歯周病になってしまう、というのは、
目的とする所にブラシが当たっていないことが問題なのです

理想としては歯ブラシ1本で口腔内を清掃できればよいのですが、
歯ブラシだけでは全体の60%程の清掃状態にとどまるそうです

あとは歯間ブラシやデンタルフロスを使えば90%くらいになります

ヒント

・みがく順番を決める
(気になるところ、好きなところから始めると、とばしてしまう事がある)

・1本づつみがく
(歯が重なり合っているところは要注意)

・利き手側のカーブは当たりにくい
(歯ブラシを持ち替える時に、とばしてしまう事がある)

・歯垢の溜まりやすい所は歯と歯茎の間なので歯牙表面だけを磨くことに拘りすぎない
(根元がむし歯や歯周病になったら元も子もないですよね)

・金属の冠をかぶせた歯でもインプラントでも歯茎に接するところの歯垢は他の歯と同じように取り除く
(ずいぶん前に金属の歯はみがかなくても大丈夫と誤解されていた患者様がいらしたので)

・最後臼歯の奥側(遠心側)は当たりにくい
(プラウトブラシという手もありますよ)


むし歯や歯周病も防ぐ手立てがある、言ってみれば生活習慣病なのですよ

日本は国民皆保険制度があるおかけで、歯科治療については世界的に見てもかなりの安価で治療が受けられる反面、
痛くなったら治せばいい、と予防に対する意識が低いのです

欧米などの予防先進国では保険で医療を受けようとすれば民間の保険に加入しなければなりません
他はもちろん実費です
高い医療費を払うよりも予防することに意識が割かれるのは、このような背景があることも関係しています

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